開発者のつぶやき⑤ 技術としてのBLOCCO

こんにちは。 

BLOCCO開発者のHです。

一言で「技術者」と言っても、どういう育ちで今どういう立場にいるかによって、 結構考え方が違うものです。誰も興味ないと思いますが、私の場合は研究出身の開発者、という表現が一番近いと思います。今回はその立場から見たBLOCCOについてお話しします。

BLOCCOを技術として人に紹介するとき、私は「サービス連携システム」と呼んでいます。イベントやインプット、アクションなどのプラグインアプリ(サービス)を組合せて新しい価値を生み出すシステム、というイメージです。

この「サービスとサービスを組合せる」という概念自体は実は結構古くから研究されていて、思い返すこと10数年前、私が大学の研究室に配属された頃は 「分散コンピューティング」とか「モバイルエージェント」とか呼ばれる研究分野がありまして、やがてWeb時代が到来すると「Webサービス」とか「セマンティックWeb」とか呼ばれる研究分野に移行し、後は「ユビキタス」などの分野にも飛び火していったり、とにかく研究の世界では意外と歴史のある概念なんですね。

また、「イベントに応じてアクションを実行する」という概念も、「コンテクストアウェアネス」とか言われて昔から研究されており、これまた「ユビキタス」とか「スマートホーム」とか「パーベイシブ」など色々な分野に飛び火しています。

このように長い歴史のある研究テーマということには、2つの意味があると考えます。1つは、魅力的な研究テーマであるということです。多くの研究者が興味をもてる、実用化したいと思えるテーマであるからこそ、長く研究されているのではないでしょうか。もう1つの意味は、長い間、実用化されなかった、できなかった技術であるということです。その理由の一つとして、技術が実用化されるための環境が揃わなかったという要因があります。

私は、GPSやセンサを搭載したスマートフォン、さらにその中でもアプリ間で通信可能な仕組みを備えたAndroidが登場したときに、これまで長い間くすぶっていた研究テーマを実用化できるチャンスなのではないかと考えました。それが最初にBLOCCOを作ろうと考えたきっかけです。研究者時代に、私自身がやりたくてもやれなかったことを、今ある技術を組合せて一つ一つ実現しました。これまでに研究されてきた範囲から比べると、BLOCCOが実現したのは極々一部に過ぎないかもしれません。それだけ歴史の長い研究だからです。私たちのBLOCCOが、それらの研究が実を結ぶ最初の取っ掛かりの1つになれたら、と考えています。